声蓮華

~ SEIRENKA 人生を美しく生きるQOLの智恵 ~

沈黙は罪

こんにちは!ひとぴぃです。

穏やかな音楽の流れるカフェで恋人とデート。

お互い言葉を交わすこともなく、それぞれに雑誌や本を読みながら、ふたりだけの時が、ゆるやかに流れていく。。。

そんな憧れはありませんでしたか?

僕はとっても!憧れておりましたので、創ったこの曲の世界観に、如実に現れていたことが、今聴くとよくわかります。

青年ひとぴぃは、以心伝心を大切にしていました。

1.以心伝心とは

言葉によらずに、互いの心から心に伝えること。

言語では説明できない深遠・微妙な事柄を相手の心に伝えてわからせること。

いかにも日本人が好きそうな世界です。

独特な機微という言葉があることからも、わたしたちの精神性がわかりますよね。

今でも、僕自身、その感性は確かにとても大切にしています。

何よりも、今日このブログを書いている途中に、以心伝心がありましたから!

さきほど、以心伝心ですね♪というメッセージを交わしたところです。

時には、想いは時空を越えることもありますよね。

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2.相手ではなく、自分の感情にフォーカスしていた

ただ、あくまでも僕の場合ですが、相手の悩み、苦しみの感情については、以心伝心があっても、それを受け止めてあげられない、という人生の課題がありました。

表現は難しいのですが、相手の心が満たされている時は、その感情を自分に投影し、結局は自分の感情が満たされていることにフォーカスしていました。自分が気持ち良いのです。

一方、相手が悩み、苦しんでいる時は、無意識にそこにフォーカスすることを避け、現象面やふるまいにフォーカスし、それが自分にとって嫌な態度の場合、自分が嫌、という感情にフォーカスしてしまい、そこから避ける行動をとっていました。怒っているのではなく、苦しんでいるかもしれないのに。ひどいでしょ?

嫌、苦手 ⇒ 逃避 ⇒ 話しかけない、そっとしておく

原因は

seirenka.hatenablog.com

と紐付いています。

3.思考停止は時間をも止める

さらに僕の場合、創作などで思考を回さないことも得意なので、何かに没頭すると、他の大切なことに気が付かず、自分自身の世界に入り込んでしまうのです。

すると、大袈裟に例えると、横で倒れている人がいても気付かないのです。

ご存知ですか?

思考が時間感覚を作り出しています。

思考停止していると、時間は無限に流れていきます。

人は一日に何万回も思考しており、特にその8割が、過去の後悔や、未来への不安、と言われいます。その回数は6万回、8万回など諸説あり、エビデンスの出所は知りませんが、少なくとも一日は86,400秒なので、毎秒悩み続けている、それくらい悩んでいる、ということでしょうね。

ということは、悩み、苦しんでいる人は、時間の経過が遅い

もし、その傍らで、僕が何かに没頭し、時間感覚を失っていたら・・・あっという間に時間は経過していくわけです。

その方にとっては、長い時間悩んでいるのに、その間に助けるどころか、声さえもかけてくれない。

すると、相手にとっては、この人は私には無関心でしかないのです。

の反対語は無関心です。

人が離れていく、そんな失敗も沢山経験してきました。

4.沈黙は罪

言葉にしないことで、相手に与える感情の8割は不安、残り2割は疑心暗鬼です。

そして、自分の気持ちや考えを言葉にすることで、相手に安心と信頼を与えられます。

その時に大切なのは、自分のことをわかって欲しい、という一方通行になる前に、相手の心にフォーカス、相手の心をわかろうとすることだということに、失敗を重ねるなかで気付くことができました。

それができて、はじめてほんとうの自分の声が活きてくるのです。

自分にベクトルではなく、相手にベクトルを向ける。

 

次回は、「笑うと脳が笑う」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

声が人間関係を変える!?

こんにちは!ひとぴぃです。

あなたは自分自身の声が相手に与えている影響について、考えたことはありますか?

1.声よりも言葉にフォーカスしていた

はじめましての記事

seirenka.hatenablog.com

で紹介した、アカデミーと出逢うまで、僕はあまり声自体にはフォーカスすることはなく、前回の投稿で紹介したように、「相手を傷つける言葉を言ってしまった」と、声よりも言葉にフォーカスしていました。

もちろん、「はじめにロゴス(言葉、言霊)ありき」というほどですから、言葉はとても大切です。

僕が、そのアカデミーではじめての声のお産をしたのは29歳の時です。その時はまだ控え目で、言葉少ない青年でした。

そもそも声そのものには、ほとんど興味が無く、ギタリストだけど歌も上手くなれたらラッキー!身体を動かすことはやっぱり楽しいぜ!ゆるめるってスゲエな!で通っていました。

ところが、ほんとうの自分の声が出ると、それが心地良く、その声をもっと出したくなってきたのです。

ひとぴぃの心に変化が現れました。

2.バンドで歌いはじめる

体操の引退を機に、当時は仕事の合間にカシオペアT-SQUAREといったフュージョンのカバーバンドでギターを弾いていました。ライブも行ってましたが、インストロメンタルだとマニアは楽しいものの、バンドの演奏が上手だろうと、30分も歌が無いと、大抵のお客さんは飽きてしまうことが多かったのです。

そこで、オープニングや合間に歌モノを入れることにし、自分で積極的に歌うようになりました。

その活動の様子がアカデミーの仲間にも伝わり、オリジナル曲でお客様を喜ばすことを目的にした、エンターテナーロックバンド

blog.goo.ne.jp

での活動にもつながるのです。インディーズとしては初めて、韓国で単独ライブを行ったバンドです。JのTシャツが僕です。

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ちなみに、このイラストは僕が描きました。

3.会議や学会での発表もお手のもの!

アカデミーに通い、1年、2年と経つにつれ、さらに声が変わり、加えて声に表現力をつけられるようになりました。次第に自分の声で空間を満たし、自在に操れるようになってきたのです。

以前であれば、学会発表や重要な会議でプレゼンするのは、ただただ面倒なことでしかありませんでしたが、自信が持てる内容であればあるほど、人前で色々な声の響きの表現で伝えることが、大人しかったこの僕でも、とても楽しくなったのです。

4.声や音の力をリアルに実感しはじめる

自分自身に積極性が少しずつ戻ってきました。

そして、周りの仲間たちもそうでした。

僕は昔から宇宙に興味があり、学生時代は素粒子物理学を専攻し、ILC(国際リニアコライダー)における陽電子生成の研究を行っていました。

目の見えない世界を科学的に扱っていたので、その頃からすでに宇宙の最小単位が振動、周波数であり、その周波数が人の身体や意識に影響を及ぼしていることは理解できていました。

太陽や惑星も独自の音を持ち、それが人の意識にも影響を与えているのです。

あらためて声を学び、声も音も同じように振動であることを意識するようになると、人間の声から発せられる響き(周波数)が乱れているということは心身に不調をきたしていること、また、人が不快に思う響きを無意識に発すれば言葉は聞き取りにくく、相手を不快にさせてしまうということを、身をもって実感できました。

5.声が人間関係を変える

少しずつほんとうの自分の声を身につけ、本来の自分らしく、自信をもって歩めるようになると、人間関係も良好になってきました。

日常や職場において、以前よりも想いを言葉にすることが多くなったからです。

声は人間関係を変えることができるのです。

ただ、僕には肝心なところで上手くいかないことがありました。

ほんとうの自分の声には響きがあるので、言葉そのものにより力を与えてしまい、使い方によっては諸刃の剣になります。

そして、声が響くようになった分、よりいっそう沈黙は罪となるのです。

 

次回は、「沈黙は罪」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

30歳までの自分の性格を形成したものとは?

こんにちは!ひとぴぃです。

あなたは自分自身の性格は、どのように形成されたと思っていますか?

僕は、つい3年前まで、一人っ子という家庭環境によるものだと、間違えて紐付けていました。

先週の記事

seirenka.hatenablog.com

で、幼少時の頃の経験をいくつか紹介しました。それらは全て、ある時期までの自分自身の性格に紐付いていました。

今日はもう少し分析してみます。

1.積極的な行動を失ったプロセス

(1)幼少時から小学2年生

やんちゃなひとぴぃ→女子にちょっかいを出す→嫌がられる→大人しくしておくべき

(2)小学3年生から小学6年生

運動神経のいいひとぴぃ→目立つ→ガキ大将に目をつけられる→やっぱり大人しくしておくべき

(3)中学1年生で完成

すでに大人しく、少しだけ優等生のひとぴぃ→不良の先輩たちも怖いが、先生がもっと怖いので、このまま大人しくしておくべき

2.積極的な発言を失ったプロセス

(1)小学6年生

すでに控え目なひとぴぃ→授業中、果敢に発表するひとぴぃ→ささいなやり取りで笑われる→積極的に発言はしないほうがいい

(2)中学2年生

控え目だが頑固でもあるひとぴぃ→一生懸命やっている同級生にマジメにやれと言ってしまう→傷つける→思ったことを口にしないほうがいい

(3)高校1年生

たまに失言するひとぴぃ→同級生に酷いことを言う→傷つける→軽々と口にしないほうがいい

(4)体操クラブでの暗黙のルール

下の学年から上の学年に話しかけてはならない→年上には自分から話しかけてはならない

体操のジュニア選手の頃、大学生に混じって練習していたのですが、そんな文化が本当にあったのです。今では、内村選手のことを後輩にあたる選手達が、航平さん!と呼んでいたり、時に航平くん!と呼んでいるのを観ると、とっても不思議です。そんな関係であるからこそ、それぞれが本来の力を発揮でき、今の日本の体操は世界一の美しさと強さをほこれるのでしょうね。

当時、声をかけてくれたのは、大学一年生の研究班の学生さんたちでした。なんて優しい人なんだろう、と感じていました。

3.その結果、ひとぴぃはどうなったのか?

ここまで紹介した事例はごく一部で、それぞれがまた紐付いているわけです。

行動に関しては受身が多くなり、発言はせず、黙々と自分の世界で過ごすことを好むようになりました。

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それで個人で追求できる体操競技や音楽を続けていたのかもしれません。それはそれで良い面として作用することもあった、と思えるのは今の自分自身のモノゴトの捉え方です。

大学、大学院と研究をしている時も、相談や質問をして理解を深めようとしませんでしたし、何を考えているかわからない、扱いにくい学生だったことでしょう。

修士1年生のときに、修論とは別に勝手に論文を書き、ほぼ出来上がったところで教授に報告をする、という始末でした。怒られましたが、大変喜ばれもし、内容も良かったので、英語で仕上げて国際論文となりました。現在進行中の国際リニアコライダー陽電子ビーム生成に関する論文です。

なかなか変わった奴ですよね?

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こんな性格を、これまでは一人っ子だからだと、勝手に間違った紐付け、解釈をしていました。

この事は、社会人になると如実に人間関係に影響しました。

そのもつれた紐をほどき、結びなおすことで、本当の自分の人生を歩むことができるようになったのです。

それもここ3年の出来事です。

 

次回は、その続き「声が人間関係を変える!?」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

過去は引きずろう

こんにちは!ひとぴぃです。

あなたは、過去の出来事を大切にされていますか?

それとも、過去は過去、今が大切、そして前を向いて生きよう!

と、日々前向きに考えていらっしゃるのでしょうか。

前回の

seirenka.hatenablog.com

では、僕自身が、体操競技を長く続けていたこと、前職(になります)ではJAXAのプロジェクトに携わっていたことを、自己紹介がてらお話しさせて頂きました。

何故かと言うと、

それら全て、生まれてから経験してきたことの全てが、今の自分自身、これから先、未来へさえも、必ず紐付いているからです。

そう言う僕自身、なかなか紐付けることができていませんでした。

1.誰もが、神童だった

僕は音楽が得意です。

小学1年の時、はじめてハーモニカやピアニカを学校で習いました。気に入った僕はすぐに熱中します。自分でも覚えているのは、大好きなアニメ「あらいぐまラスカル」のオープニング曲を、誰にも教わらずに、譜面も無いのに、自分なりに解釈し、あっという間に一曲丸々ハーモニカで吹けるようになっていたのです。もしも自分の子だったらビックリしませんか?

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お子さんのいらっしゃる方は、音楽だけではなく、あらゆるシーンで、自分の子は天才ではなかろうか?と感じることがあるのではないかと思います。

あるいは、あなた自身の幼少時を思い出すと、何かの分野で凄かった自分が、少しは思い浮かべられるのではないでしょうか?

本当は、誰もがみんな、神童だったのです。

2.音楽のセンスが生きていた高校時代

自宅での様子を見ていた母親から、小学生の頃にピアノをすすめらたことがあります。でも野球が楽しかったので、それには見向きもしませんでした。女の子が習っていることが多く、男がやるのは恥ずかしい!と、恥ずかしいことを思っていました。

そのため、結局ピアノは一度も習わずにいましたが、好きではあったので、中学生の頃にカシオのキーボードを買ってもらい、独自の運指で弾いて遊んでいました。外では体操競技中心に世界は回ってましたが、自宅では体操のビデオを観てイメトレしているか、音楽を楽しんでいたのです。

体操はクラブ通いだったため、高校生の頃は帰宅部でした。

その時、仲が良いクラスメートが軽音部ばかりで、クラスでは音楽の話に花を咲かせていました。ある時、キーボードを弾けることからバンドを手伝い、カバーバンドコンテストに出ることになったのです。

本当はエレキギターで女子にモテたかったのですが、同じ動機でギタリストばかりであふれており、高校時代はそれが叶いませんでした!

演目の中にハウンドドックの「BLACK RAIN」という曲がありました。今では考えられないのですが、ハープシコードやオルガンの音色もコントロールしつつ、しかも5:10以降のソロまできちんと弾きこなしていたのです。

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ところが、僕自身、今ではそんな芸当はできませんし、ハーモニカの吹き方さえも忘れてしまい、キーボードはほんの少しだけ弾ける、という状況です。

どうしたらできるか考えようにも、イメージさえできなくなってしまいました。

それって、何だかもったいないように見えませんか?

3.宇宙開発しながらのインディーズバンド時代 

はじめましての投稿

seirenka.hatenablog.com

でアカデミーに入り、出逢った仲間のバンドに参加することになりました。

念願の!ギタリストとしてです。

脳裏に浮かんだメロディーをそのまま表現したり、アレンジしたり、オリジナルを創作できることは活かすことができた活動でしたが、何だか自信の無い自分がそこにはいました。

音楽はずっとやってきたのに、バンド活動経験が少ないからダメ、誰にも教わってないからたいしたことが無い、という思い込みが常にあったからです。

独学で大成した方なんて五万といるはずです。

僕は過去の音楽のセンスと、その時の自分自身の紐付けが全くできていなかったのです。

www.youtube.com

今では、過去のすべてを紐付けた今、そしてそこからの未来を見ています。

そうすると、自分自身の可能性が無限に広がるからです。

誤解はして欲しくないですが、今やっている仕事さえも、一生続けよう、という制限はかけていません。

4.過去は紐付けをして引きずろう

今日は自分にとっての音楽をベースに、過去との紐付けについてお話ししました。

当然、ジャンルに捉われず、生きてきた全てが紐付くものです。

僕自身も、過去の自分自身を紐付けて、強みを取り戻したり、弱みを改善する行動をとることで、色々と変化が起き、可能性がさらに広がってきていることを感じている毎日です。

自分自身の人生は過去の学び、経験、知識で現在が創られる。

現在の選択、決断が未来を創る。

過去の自分が現在の自分を創り、現在の自分が未来を創る。

過去は紐付けをして引きずろう。

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次回も、紐付けに関する「30歳までの自分の性格を形成したものとは?」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

イメージを現実化するために大切なこととは?

こんにちは!ひとぴぃです。

もしかして、あなたも妄想好きですか?

過去に捉われた妄想ではなく、前回の記事

seirenka.hatenablog.com

でお伝えした、どうやったら現実化できるかな?の妄想は、僕も大好きです。

はじめましての記事

seirenka.hatenablog.com

では、転勤が多く、小学校は4箇所通った話をしました。

小さい頃から日本中の海や山で育ったことから、五感を活性化して、脳裏にイメージをする習慣ができたようです。体操にも音楽制作にもそれはとても活かされました。

 1.体操競技とイメージトレーニン

体操はまさにイメージ先行で、四六時中イメージトレーニングをしていました。目を開けてしてることもあったので、技や演技のイメージに沿って眼球がせわしなく動いたり、手で動作をイメージしたりと、側から見るととても怪しい少年だったことでしょう。

思考を回しても体は動きませんので、イメージしてまずはやってみる。

でもイメージと違って失敗する。

どうしたら出来るかと、イメージの修正をしてやってみる。

でも上手くいかない。

イメージの持ち方が違っている時も沢山ありました。

体操で技を覚えることは、上手くいくイメージを模索するプロセスでもあったように思います。

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イメージは日が変わると勝手に書き換わってたりしますし、体操の生ける伝説、キング内村航平選手も「身体が同じ状態なんて一日すら無い、その中でいかにベストを出せるか。」といったような発言をされていました。

そのため、イメージだけだと曖昧さが残るのです。人に伝えるにはなおさらです。

再現性を持たせるには、定義、法則性(数式、数値化)が鍵です。

画像の内村選手も3センチとあります。

 2.ゴルフでホールインワンするには?

体操を引退し、例のアカデミーに入会する頃、僕は宇宙開発業界にいました。

職種は軌道解析・軌道制御で、地球の重力圏から抜ける深宇宙探査機を担当し、主にかぐや(SELENE)などお月様担当でした。

人工衛星の軌道計算は古典物理学シンプルに考えることからはじめます。

人工衛星の軌道設計って、身近な世界で例えると、ゴルフのようなものなので、まずはゴルフで説明しますね。

風の抵抗など抜きに、ホールインワンするためには、どんなスピードと角度でボールに当てるのか、まずは計算します。

PAR5でしたら、パワー的に届かないので、刻んで最初にどこに落とすのが一番安全か、そして燃費よく達成できるかを計算します。

実際にはプレーヤーの技術、パワー、安定性がクラブの種類ごとに違い、ブレがあり、雨、風、温度といった自然環境の影響を受けるので、徐々に条件を加えてシミュレーションし、より最適なプレイをするためには、どうコースマネジメントしたらいいのかを立案します。

3.月探査機でイメージを現実化する方法

月探査機であれば、地球の重力の歪さ、地球周囲での大気抵抗、月、太陽、その他惑星の重力、太陽光圧、そして月の重力の歪さなどが効いてきます。そして地球は自転してますし、月も惑星も三次元空間を常に各々のペースで公転してる複雑な世界です。

まずは一番シンプルなモデルで立案したものを、上記のさまざまな条件を加えてシミュレーションするのです。

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当然目標から大きく逸脱します。

到達時に目標とするパラメーターが3つある場合、初期条件にも3つのパラメーターがあります。次にやることは、初期条件を動かすと目標がどう変わるか、その感度を見ます。それを元に初期条件を微調整し、シミュレーションし直し、少しずつ目標に近づけることを繰り返していくのです。

最初はマニュアルで、手を動かしながら初期パラメーターを変えて計算することをしていたので、一日で一本の軌道を仕上げるのがやっとでしたが、そのプロセスをノウハウ化し、自動計算できるシステムを構築して、一日で百本軌道を作ることに成功しました。

ここで役にたったのが、やはりイメージなんです。

上手くいかない時から、イメージを持って数値を動かす。

この複雑な世界でも、こうするとこんな感じになる、こういう傾向はいい感じ、といったような、感性が徐々に役に立ってきます。

手段は違いますが、ここでも体操と同じことを僕はしていましたし、今でも生徒さん相手にしていることです。

イメージを持って、ある現象と現象を理論的に紐付けていく。

こうしてイメージを現実化する技術を身につけ、それを身体を使ったプログラムの構築にも役立てています。

 

次回は、「過去は引きずろう」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

失敗は、成功のプロセス

こんにちは!ひとぴぃです。

先日まで世界体操が開催されていました。

日本男子は怪我人が多く、苦戦を強いられた大会で、近年のような結果は得られませんでした。今回はロシアにも越され、団体は3位でしたが、何年もの間、常に中国とトップ争いをしています。

1.ジャッキー・チェンに憧れて 

僕は長いこと、その体操競技をしていました。

はじめたきっかけは、ジャッキー・チェンリー・リンチェイ(ジェト・リー)のように、カッコ良くバク転やアクロバティックな動きで、女の子の目を惹きつけたかったからです!

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同じ理由で、体操で猛烈に忙しかったはずの高校生の時には、ロックギターまではじめてしまうという、どこにでもいる単純な男子でした。

そんな動機ではじめた体操ですが、14歳の時に見た、当時のソ連の選手に魂を奪われてから、意識が変わりました。

2.体操で得られた思考パターン

元々、父が趣味でグリークラブに入っていたり、クラシックギターを弾いていたり、母が油絵や七宝焼きをしていたり、モーツァルト狂でもあったりと、クラシカルで様式美を好む家庭で育った影響かもしれません。

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それからは、いかにソ連の選手のように美しい体操が出来るか、レベルが低いなりに、自分なりに、切磋琢磨しました。

その経験を経て、僕が体操から得た思考パターンで、あなたにおススメしたいことが3つあります。

(1)すぐに結果を求めない

体操の何が楽しいかと言うと、出来ないことが出来るようになるプロセスですし、美しさの追求もその延長線上にありました。

無駄かな?と思えることも沢山やりました。

でもそこで必ず小さな宝物を見つけています。

あっそうか、って。

そのプロセスこそが大切です。

そもそも、最初から出来る技なんて、一つもありませんでしょ?

基本である倒立や、鉄棒の蹴上がりも、失敗から学び、改善していくことの繰り返しです。

鞍馬の基本的な旋回を、雄大に、美しく身につけるには3年かかる、と教えられましたし、実際にそうでした。

理屈がわかったところで、できるようにはなりません。まずはカラダを動かし、試行錯誤するから、あるとき突然わかるんです。

つかんだ!って。

そして、理屈は後からついてきます。

(2)どうしたら出来るか考える

出来ない理由を探して、仕方ない、と逃避するのではなく、どうしたら出来るか考える、というパターンが、体操によって養われました。

すると、一度決めたことは、ちょっとしたことではあきらめませんし、継続力があります。

ギターなど、楽器演奏を覚えることも同じでした。

そして、どうしたら出来るか、やってみることを決めたら、いつからやるかを決めること!

人は楽なパターンに入るので、特に苦手なことや課題は、後でやる!になりがちです。

行動の起点を決めましょう。

(3)まずは失敗しよう

恐怖や失敗の回避は人間の生存欲求であり、無意識に回避行動をとってしまうものです。思い込みは過去の経験から、まさにそうして形成され、大切なこととして、自分の中に隠し持ってしまいます。これが無意識の行動パターンをつくります。

僕は、正直に言うと、弱虫で、克服できないことも多々ありました!コーチにお尻を叩かれてできるようになったことばかりです。

それでも、チャレンジ精神は養われたように感じます。失敗からこそ学び、成長できるからです。

ただ、女の子に関しては、前々回の記事

seirenka.hatenablog.com

で紹介した、幼稚園や小学校一年生の時の体験などから、長いこと失敗、すなわち、ふられる恐怖からの回避のために、行動せず、告白できないで終わるという、本当の失敗を、沢山しました。

行動して、いち早く失敗しましょう。

最も早く成長するコツです。

3.僕の好きな言葉 

このように、体操の経験から、様々な改善プロセスを、スルリ!と考えられる思考パターンを、脳に構築することが出来たのです。

僕の好きな言葉のひとつは

「もしも失敗があるならば、失敗から何も学ばなかったことである。」

 

結局、体操を辞めたのは、肩を痛めて学びの成長が止まった、29歳の時でした。

その翌年の春、例のアカデミーに入会することになるのです。

 

次回は、前回の記事

seirenka.hatenablog.com

で、僕の強みとして紹介した、改善プロセスをプログラムできるに関係する「イメージを現実化するために大切なこととは?」についてお伝えする予定です。

 

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誰もが持っている、世界にたった一つの、声の形

こんにちは!ひとぴぃです。

少し前にテレビ放映された「聲の形」が話題になりました。

m.youtube.com

ご覧になられましたか?

1.気持ちを伝える方法は声だけじゃない

前回、僕自身のちっちゃな、そして数えきれないほどのトラウマの断片をお披露目しましたが、この作品では、それをもっともっと根深く、そして登場人物たちの感情的な描写で、表現されていました。

作者さんが、あえて「聲」の字にしたのは、声と手と耳が組み合わさってできている、という説があることと、気持ちを伝える方法は声だけじゃない、という意味を込めてだそうです。

僕も、心からそう思います。

多くの人が持つ、悩み、苦しみの原因である、コミュニケーションそのものがテーマでした。

2.聴く耳を養う

一方で、「聲」という文字は「磬」(きん、けい)という、石や金属でできた吊るされた楽器に由来しており、楽器のように鳴らし、その音を耳で聴く、という意味から、石が耳に変化した、という解釈もあるようです。

今日はこちらの語源から「声の形」についてお話しいたします。

前回の記事、

seirenka.hatenablog.com

でお伝えした、日曜日の夕方に、ポンッと生まれた、ほんとうの自分の声は、とても立体的で、まるで僕の肉体ごと音にしたような印象でした。

アカデミーでお稽古を進めていくと、まず聴く耳が養われ、それをきっかけに、徐々にその声の形が大きくなり、自分の分身のように成長していきました。

 3.世界でたった一つの音

包括的に筋肉を動かしながら、ゆるめることを知り、呼吸を知り、そして声の出し方、自分のカラダという楽器の響かせ方を、少しずつ身につけていったのです。

そのような形を持つ声について、いわゆる声紋分析をすると、僕だけしか持っていない、世界でたった一つだけの音の配合の特徴が、もの凄くわかりやすい形で、目に見えるのです。

逆に、ほんとうの自分の声からずれていると、その形は曖昧になります。

声の源である声帯の素材、太さ、長さ、重さだけでも間違いなくオンリーワンですし、そこから口までの、声道と呼ばれる部分はもちろん、カラダのツクリもみんな違います。 

だからあなたも、世界にたった一つの声の形、ほんとうの自分の声を、本来持っているのです。

誰もがヴァイオリンの名器、ストラディヴァリウスと同じ存在です。

今はまだ、環境による緊張が強かったり、本来の声の出し方、響かせ方を、忘れてしまっているだけです。

その声を、思い出してみたくありませんか?

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4.音が観える

僕はこれまで、声の恩仕事は13年やってきてまして、関わり方は近かれ、遠かれ、1000人以上の声を聴いてきました。

それもあり、今ではお逢いして相手の第一声を聴いただけで、その方のほんとうの自分の声が聴こえ、どうしたらそこまでお導きできるのかが、瞬時にわかるのです。

大袈裟ではなく、僕には音が観えます。

視覚的に見えるのとは、ちょっと違います。

僕には出来ないことは沢山ありますが、音が観える改善プロセスをプログラムできる、それが大きな強みです。

 

次回は、その改善プロセスと関係する「失敗は、成功のプロセス」についてお伝えする予定です。

 

このブログでは、「ほんとうの自分の声」を思い出すプロセスを通し、僕自身の「身体」や「心」が変わり、結果として健康や若さを維持でき、美しく人生を歩んでいくために得た心魂体の智識について、みなさんにお伝えしていきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。